No.716
19歳でこの仕事に就きましたが
今に至るまで失敗の連続でした。
お客様に迷惑をかけたのは
もちろんのこと
修業先のマスターにも
たくさん迷惑をかけてきました。
でも
失敗を恐れていては
前に進めません。
失敗は失敗で
しっかり反省をし
次はお客様に
喜んでもらえるよう
練習したり勉強したり
してきました。
修業中の一番の失敗は
明日
会社の入社式という子の
髪の毛の根元から
普通のハサミを
髪の毛の量を減らす
梳(す)きばさみと間違えて
バッサリ
切ってしまったことです。
腰にぶら下げた
シザーケースから手にしたのは
梳きばさみだと思い込んで
毛の根元付近に
ハサミを入れました。
しかし
目に入ってきたのは
普通のハサミ。
「やばい!ハサミだ!」
と思いましたが
手はすでに切る態勢に入っていて
動きが止まらない。
頭では切ってはいけないと
思っていても
なぜか手が言うことを聞かない。
勢いが付いたぼくの手は
止まることなく
指二本分くらいの量を
切り落としてしまいました。
頭ん中が真っ白になりましたが
とりあえず謝らなければと
頭を下げました。
そうしたらその子は
「大丈夫です。大丈夫です。」
って言うんです。
いや!
大丈夫なわけがない!
前髪がかなり
短くなってしまったのだから!
お客様に許しを得て
前髪を上げるような
スタイルにして
なんとかその穴が
見えないように
短く切り直しました。
「全然わかりませんよ。」と
そのお客様はお金まで
払ってくれようとするので
「今回はぼくが払います!」
と言って弁償させてもらいました。
失敗をすれば怒られて
成長する場合が多いですが
このようにぼくは
お客様の温かい心に助けられて
成長もしてきました。
何十年経った今でも
梳きばさみに持ち替える時は
目視をちゃんとして
確認するクセが付いてます。
今ではそれに近いような
大きな失敗はないですが
最終的に自分が納得できない
仕事だったなら
いいわけじみてもいますが
正直にお客様にお伝えしています。
先週も
新規のお客様がJAMパンを
やってくれたのですが
最後のセットする前に
7:3パートにラインを入れたいと
おっしゃってきました。
最初のカウンセリング時には
ナチュラル7:3パートということで
そんなにはっきり分け目を付けず
アイロンを巻きました。
なので
あとから7:3パートを付けると
右に流れる毛や左に流れる毛が
入り混じってしまって
分けたパートから
毛の立ち上がりがうまく
出ませんでした。
あれだけボリュームが
出ますって言っておいて
このボリュームじゃ納得できません。
お客様は
初めてのパーマだし
いつもと比べれば
ボリュームは出てると
感じてくれてます。
でも
ぼくが納得できなければ
言わずにはいられない性格。
だから
セットが終わった後に
次回またJAMパンを
かけてくれるのなら
最初からパートラインを付け
分け目からしっかりかけ直せば
今よりもっとセットが楽だし
ボリュームも出ると
いいわけではないですが
伝えました。
その誠意が伝わったのか
お客様も恐縮して
「最初から言わなかった
こちらが悪いんです。」と
またご来店してくれることも
お約束してくれました。
ぼくらプロの仕事は
お客様の希望通りに
ならなければ
失敗と言っても
過言ではありません。
例えそれが
お客様が気付いていなくても
そうなんです。
失敗までとは言わない仕事でも
次につなげれるような
正直な気持ちは
絶対にお客様には伝わるはず。
でもその次は
絶対に成功しなければならない。
それがプロの仕事だと自分に言い聞かせています!
また明日も
ブログ読んでくださいね!
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