No.699
当店は
理容室として営業しているので
来店客の9割以上が男性客。
1割無いくらいの
女性のお客様のほとんどが
近所のおばちゃん
おばあちゃんたち。
その方たちのヘアスタイルは
男性くらいの短い
ショートヘアなので
メンズカットの多いぼくでも
何の問題がありません。
でもたまに
カットできない訳じゃないけど
髪の毛が長い分
頭の中にカットの展開図が
浮かべにくい
スタイルを求められる
こともありました。
なんとか形にはなるけど
やはり不安気に
カットをするので
自分自身のカットに
納得できないまま
お客様を帰すこともありました。
極々たまになんですが
そういった女性のお客様が
来店する時があるので
自分でも納得できる
カットを身に付けておかないと
思っていました。
今年で4年目くらいに
なるのでしょうか?
知り合いの美容師さんに
講師をお願いして
床屋さん仲間4人で
毎月1回
レディースカットの
勉強会を行っています。
もちろん
練習会に行っただけでは
何の勉強にもならないし
習得もできないので
何回か自分の店で
復習もします。
そうすると
以前に比べて
レディースカットへの
恐怖心や自信のなさが
だんだんと
なくなってきました。
お客様は気付いてない
かもしれないけど
以前のカットより
上手くなってる感触は
ぼくには十分あります。(笑)
あと
自信を持ってカットしてるので
カット時間も短くなりました。
そんな少しずつ
自信を付けてきたさなかに
ツーブロックを
入れてみたいという
粋なお客様が現れました。
いつもは
小学生のお嬢さんと二人で
顔剃りだけに
ご来店くださるお客様。
そのお母さんが前から一度
ツーブロックをやってみたかったと
お申し出いただいたのです。
「ウチの旦那さんは
ツーブロック得意なんで。」
と妻がしれっとハードルを
上げるようなことを言うもんだから
ちょっと焦ったけど
ご期待に添えれるよう
がんばりました!
しかし!
カットに入ろうとしてビックリ!
つむじの周りを
根元から梳いたのか
ツンツンとした毛が
固まってあるじゃないですか!
女性のカットでは
ありえないような
いわゆる
穴が開くカットを
されていて驚きました。
ぼくのカット技術も
まだまだ下の下かもしれませんが
それにしたって
このカットは可哀想すぎる!
「今より絶対かわいくしますよ!」
って自分自身でも
ハードルを上げて
ツーブロックと前回のカットの
修正をしながら仕上げました。
カットする前の
写真も撮っとけば
見比べることが出来たんですが
撮り忘れで失敗です。
毛先ばかり梳かれて
ベースのカットも
ぐちゃぐちゃだったけど
きれいに切り直しました。
のっぺりとしてた後頭部も
ボリュームができて
メリハリのあるスタイルに
なったと思います。
そして
念願のツーブロック。
耳の後ろまでしっかり刈り上げ
サイドの髪を耳にかけても
膨らまないようにしました。
そして
一番喜んでくれたのが
今まで感じることのなかった
毛流れ。
いつもはのっぺりとしていて
動きのないスタイルだったけど
フワッと軽くなって
とってもかわいくなりました。
勉強と練習の成果も出て
お客様に喜んでもらえて
とても良かったです!
最近は
メンズカットでも
梳き鋏の入れ方も
ちょっと工夫しています。
この世界はゴールのない世界。
まだまだ日々勉強して
色々なお客様の要望に
ちゃんと応えられるよう
がんばっていきます。
こんな歳でいまさらだけど勉強して上手くなることは楽しいことだ!
また明日も
ブログ読んでくださいね!